全国教育系ワークショップフォーラム
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NEW!03/11/19 青木将幸さんインタビュー

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      全国教育系ワークショップフォーラム
      メールマガジン VOL.18 '03/11/19(水)
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  今回の内容:
   ◆青木将幸さんインタビュー

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このメールは、当フォーラムのホームページで送付登録をなさった方
にお送りしています。

――お知らせ―――――――――――――――――――――――――
 フォーラム・ゲストの青木将幸さんによるファシリテーター講座
 が開かれます。
 詳しくはこのメールの末尾をごらんください。
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全国教育系ワークショップフォーラム、いよいよ今週末開催です。
暖かい日があるかと思えば、急に冷え込む今年の秋の天候、
赤城にいらっしゃる方は、調整のきく防寒衣をお忘れなく!

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◆◆青木将幸(あおき まさゆき)さんインタビュー◆◆
 
 今年のゲスト・インタビュー、最後の一人は青木将幸さんです。 
 彼は27才。歳の若さをいたずらに強調しようとは思いませんが、
 若い世代の人材育成に、腰を入れて取り組んでいる頼もしい人。

 「三万人のファシリテーターがいれば、日本は変わる!」と、最近
 は会議のファシリテーター養成にも力を入れています。

 彼とファシリテーションの出会いは、約10年前のアメリカにある
 ようです。日本人である私たちが、アメリカで拓かれた手法と付き
 合ってゆくことをどう考えているか、というあたりから話をうかが
 ってみました。
 
 青木将幸さんのプロフィールはこちら↓
 


◎環境運動を通じて「ファシリテーション」に出会う

 ──今年になって「青木将幸ファシリテーター事務所」の看板を揚
 げられましたね。

 青木 ええ。ファシリテーターの仕事を、プロ意識をもって行うこ
 とが大事だと考えています。同世代の若者に「これで生きていける
 」というあり方を見せる意味でも、ハッキリと看板を出すのがいい
 と思いました。

 ──ファシリテーションとの出会いは?

 青木 18才の頃、アメリカのSEAC(Student Environmental Action
 Coalition)という組織です。この頃僕は、A SEED JAPANの羽仁カ
 ンタと出会いました。彼は以前アメリカに留学していた時、環境教
 育をひろげるための社会技術を学ぶべく、SEACに参加していた。
 そして帰国後、日本の仲間達のために、オリジナルの研修プログラ
 ムをSEACに依頼したんです。それに加わった。

 ──SEACとは?

 青木 学生による環境運動の、全米組織です。各運動団体がそれぞ
 れの活動をより良く・効果的に行えるように、様々な技法を教えて
 います。羽仁がアレンジしたリーダーシップトレーニング・ツアー
 には、日本から約20名が参加しました。

 ──参加費や内容をうかがってもいいですか?

 青木 2週間のプログラムで、たしか18万円ほど。活動戦略の立
 て方、課題の選び方、人の集め方(リクルーティング)、グッドミ
 ーティング、行動の起こし方など、様々なことを学びました。デモ
 行為を学ぶロールプレイもあったな。企業に押し掛けて直談判する
 時の振る舞い方なども、いろいろと(笑)。
 最初の一週間は、ニューメキシコのロッジでレクチャーを行い、そ
 の後サンフランシスコやワシントンD.C.に移動して、実際の国政の
 現場を見学するといった、とてもダイナミックな内容でした。

 中でも個人的に印象に残ったのは「グッドミーティング」、つまり
 「よい会議のやり方」というパートです。その講義の中で、「ファ
 シリテーション」という言葉が出てきた。僕にとっては、この時が
 はじめてですね。言葉自体の説明は、ほんの5分間程度のものでし
 たけど。


◎海外の手法はそのまま使えるのか

 ──アメリカに学んだ人として、海外で拓かれた手法を日本で行う
 ときの齟齬や、お考えになっていることはありますか?

 青木 アメリカへ行って感じたのは、まず土台となっている社会の
 違いです。「参加する」ことの意味合いが、日本とまるで違った。
 じゃあ、あそこはどんな社会なのか。
 たとえば、ある小学校で遠足に出かける。どこへ行く?その行き先
 を、先生があらかじめ決めていない。「みんなで決めてください」
 とくる。みんなが行き先を決めたら、先生はそのコーディネイトを
 しますというスタンス。とにかく、民主的なプロセスをつくる。

 遠足とまた別の機会に、授業で市役所へ行く。そこでは、みんなの
 両親が納めた税金が使われている。でも、その使い方を決めている
 のは市役所ではない。議会が決めている。そして議会を構成する議
 員は、みんなの代表として選挙で選ばれている。
 こうした確認を踏まえながら、市民社会における自分の存在のオー
 ナーシップを育んでゆく。そんな話を聞いたことがあります。

 ──社会への参加意識に関する、反復練習ですね。

 青木 小さな頃からこうした訓練を積んできた人たちと、そうでな
 い人では、場や活動に対する参加の姿勢はおのずと違いますよね。
 日本の学校でも三権分立は学びます。でも実感はどこにもない。小
 学校から高校まで、そんな教育を12年間受けてきた人たちが、私
 たち日本人の大半だと思う。

 責任のある主体的な関わりの習慣が、あるかないか。この背景によ
 って、ファシリテーションの求められ方は違います。たとえば日本
 人相手だと、「参加してもいいんですよ」というところから始めな
 ければいけない。なので「引き出す」という手法に話が集中しやす
 い、という側面もあります。
 アメリカでは、むしろ人々の過剰な参加性をバランスよく抑えるこ
 との方に、ファシリテーターのスキルが求められる。極端に抑圧さ
 れている人も多い社会ですから。

 SEACには3年通いました。ちょうどその頃、加藤哲夫さん(今年
 のゲストの一人)と出会って、SEACに学んできた方法論を越えた
 世界が見えてしまったんです。


◎ワークショップはその場で生まれる

 青木 加藤さんに、NPOのスタッフを集めたワークショップの相談
 をしたんです。日本のNPOには、活動を自己評価する視点や技術が
 欠けていると感じていた。
 そこで、「評価」というテーマでお願いしたいと伝えました。仙台
 のNPOセンターなどを手がけてきた加藤さんなら、そのためのノウ
 ハウや技法を、すでに持っているだろうと考えたわけです。

 ──どうでしたか?

 青木 いやー。「評価」というテーマを扱ったことはありません。
 ワークショップでそれをやるのは初めてで、詳しくもない。でも、
 わかりました、やりましょう、と言う。
 そして結果的に、とてもよい学びの場が生まれたんです。これは驚
 きでした。

 主催する僕らには、集まる人たちにこんなことを伝えたい、知識を
 共有したいといった明確な想いがあります。だけど加藤さんは、集
 まってきたみんなが、「評価」についてどんな想いを抱いていて、
 それをどうしたいかが大事だと言う。参加者はそれぞれの実体験を
 持っているのだから、そこから始めればいいんだと。
 そして、「その場で生まれるものがワークショップですよ」と僕に
 話してくれた。これは衝撃的でした。

 これをきっかけに、SEAC型のトレーニングに疑問を持ち始めまし
 た。最初は面白かったんだけど、あらかじめ答えを持っている人が
 それを教え・伝えてゆく、引っ張ってゆく技法のように感じられて
 きて。ちょっとした押しつけがましさが、ちょうど気になり出して
 いたんです。

 ──青木さん以外のメンバーも、同じように感じていましたか?

 青木 いや、そこまでは感じていなかったようです。加藤さんに出
 会うまでは、SEACに行ったメンバーと一緒に日本のNPOの人材育
 成のためのトレーニング・プログラムをつくって、誰でも教育でき
 るようにと、一生懸命マニュアル化していました。
 でも加藤さんのあり方をみてから、マニュアルじゃないよなあ、と
 強く思うようになって。他のメンバーと、意見に相違が生まれるよ
 うになってしまった。

 「マニュアル化しないのなら、品質の統一性はどうなる?」って、
 他のメンバーから問いただされるわけです。でも、もう今までのよ
 うにはやれないよ、と僕は思った。これまでやっていたのはワーク
 ショップではないんだって、思えてしまって。
 「クオリティの統一はそもそも出来ないんだ。その場に集まった人
 たち次第で、それは決まるんだよ」という感じで、話は並行状態に
 なってしまって。結果として、A SEEDを離れたわけではないけど
 、一連のトレーニング・プログラムづくりからは抜けました。


◎自分が知らないことについてファシリテートできるか?

 ──それから何年か経って、今現在、青木さん自身のファシリテー
 ションはどんな状態ですか?

 青木 この5年間のあいだに、僕はようやく、自分がまったく経験
 のないこと・初めてのこと・やれないことについても、そのテーマ
 の場を手がけられるようになったと思います。加藤さんが「評価」
 について、初めてでも、互いが学び合う場をつくれたように。

 ──たとえば、テーマが「お産」でも?

 青木 お産!....したことはないし、わからないけど、ええそうで
 すね、ファシリテートできます(笑)。よしやってみよう、と思え
 るようになった。
 最近、静岡のある中学校から相談をもらいました。うちの生徒会を
 変えたいって言うんです。校風が荒れていたけど、みんなで工夫し
 て、随分落ち着いてきた。その先のステップへ踏み出す部分で、学
 外のプロの力を借りたいって。

 ──面白いですね! 「やってみよう」と腹を据えるというのは、
 要は心構えだ、ということですか?

 青木 いや、それだけの問題じゃあない。「ワークショップの手法
 」と「ファシリテーターとしての姿勢」。自分の中で、このふたつ
 が出来てきたから、何にでも対応できるようになってきたんだと思
 います。
 お医者さんと同じです。助けたいと思っても、医療のスキルがなけ
 れば始まらないし、逆にいくらスキルがあっても気持ちがなければ
 動けないでしょう。技術だけを手に入れて、人をもてあそぶような
 真似をしてはいけないし。

 手法と態度の二つは、かけ算のようなものだと思います。0×2は
 0です。でも2×2なら4になる。
 NPOの活動も、同じように考えることができる。成果は「意味×実
 行力」で生まれるのだと思います。片方が「0」では機能しない。

 「会議」を変えようという本が、最近たくさん出ていますよね。企
 業の会議は、多分簡単に変わりますよ。同じような能力を持つ人が
 集まっている世界だし、活動に対する関わり方も揃っている。ヒエ
 ラルキーもはっきりしているので、発言に対する微妙な重要度の判
 断を、みなが行っている。
 しかし多くのNPOには、それがありません。関わり方はバラバラで
 、かつ全員がフラットな関係性を持っているという前提。結果とし
 て、会議はなかなかまとまりを見せない。
 テーマ自体は意味に満ちているけど、それを形にしてゆく実行力が
 揃わなくて成果につながらない。そんな構造があると思います。

 僕はそこを変えて行きたいんです。市民の会議が変われば、日本が
 変わると思っている。そのための人材が育つことが、急務だと考え
 ているんです。
 [インタビュー:西村佳哲 2003/10/20]

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 全国教育系ワークショップフォーラム メールマガジン
 発行:全国教育系ワークショップフォーラム実行委員会
 編集:元永二朗
 ※発行の停止・送付先変更等は下記URLでお願いいたします
 http://www.skunkworks.jp/akagi/mm/
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告知情報:

【青木将幸のファシリテーター講座】の予定

関西では初めて!
「ミーティング・ファシリテーター講座」の入門編を行います。

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  ■□ ミーティング・ファシリテーター講座【入門編/大阪】参加者募集!
  〜 引き出す・すすめる・まとめる・ 会議上手になりたいあなたへ 〜
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■日 時
 2004年1月24日(土)〜25日(日)(16:00解散予定)
■会 場
     服部緑地ユースホステル(大阪府豊中市)
■参加費 18,500円(食費、宿泊費を含みます)

■対 象
・自分が関わるNPO、NGO、サークル、市民参加型プロジェクト、行政機関と
 の話し合いなどの会議を、より参加型で実効性のあるものに変えていきたい
 と思う人。

■定 員 20名
(定員となりしだい、締め切りとさせていただきます。
 お早めにお申し込みください)

■学習項目(こんなことを学ぶ予定です)
いい会議とは/会議を成功させるために必要な6つの役割/ファシリテーター
とは/会議におけるファシリテーターの役割/どうすればみんな発言するのか
?/合意形成のポイント/時間どおりにすすまないときはどうするか/効果的
な脱線対策方法/会議で「決めたこと」を実行に移すには/休憩・中断・介入
のしかた/会場のつくり方/ファシリテーターの7つ道具/改善のためのファ
シリテーター評価/参考になる本の紹介/どのように「参加型会議」を我が団
体に導入するか、など。

■共催:青木将幸ファシリテーター事務所
    シチズンシップ共育企画 [CCLP]

■詳しいお問い合わせは
mailto:marky@mth.biglobe.ne.jp
か、以下のサイトまで
http://www2.ocn.ne.jp/~wsmu/aoki.top.html



この他、

●2/22に、東京で
 初公開!「アイスブレイク100連発」(仮)という、アイスブレイキング
 をたくさん習得できる楽しい1日研修を行います。

●4/24・25に、東京で
 「ミーティング・ファシリテーター講座」の入門編を行います。

●5/29・30に、東京で
 「ファシリテーショングラフィックを学ぼう!」講座を、志賀壮史さんとと
 もに行います。

いずれも詳しくは、マーキーon the WEB
http://www2.ocn.ne.jp/~wsmu/aoki.top.html
にて、開催2ヶ月前には、詳細をお知らせしています。
ぜひご覧下さい?
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